こひなたぼっこしたい!

有益なこと、心躍ったことをなんでも発信します。ひなたぼっこする夢を見るためのブログです。

Think Smart 読書感想

 「Think Smart」

昨年の最高傑作の出会い、「think clearly」の著者が昔に書いていた本です。

「なぜ、間違えたのか?」の方に内容は似ております。

キレは「think clearly」が一番良いので、1冊も読んでいない方は

 とりあえず「think clearly」から読むことをオススメします。

 

なぜ、間違えたのか?

なぜ、間違えたのか?

 

 

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
 

既にやっているけど書きたいこと

  • 人間は、なじみのあるものが好き。新しいものを試すか、これまで通りの状態を維持するかの選択をせまられると、きわめて保守的になる。新しいものを試す方がプラスになる場合でも、この状況は変わらない。得をすることよりも、損失を回避することを優先してしまいがちになる。

 ⇒恒常性ですね。コレは・・・間違いない。

気づき

  • 「時間」や「労力」を費やしたときほど注意すること。「結果」を正当に見ることができなくなる可能性が高い。距離を置いて「結果」だけを見ることにしよう。
  • 最初に良い印象を抱くとその後の評価も甘くなってしまいがちになる。同じことが会議でも起こり、「最初の意見」がその後を左右する事象が起きやすい。
  • 子供はお金では意のままに動かせない。「お金で釣る」のはやめよう。それより「毎週決まったおこづかいを渡す。」が良い。ボーナスがモチベーションを低下させる一例とならないようにしよう。金銭的なモチベーションは非金銭的なモチベーションを低下させる。
  • 計画を立てるときは、類似の計画を見るようにして、「死亡前死因分析」をしよう。そして、想定できる失敗への対応策を予め計画に盛り込んでおくことだ。
  • 戦略的ごまかしが効くプロジェクトを知っておこう。きちんとした責任者がいないプロジェクト、多数の企業がかかわっていて、互いに責任のなすりつけ合いが可能なプロジェクト。そして、完成が早くとも数年後になると予想されるプロジェクトである。・・・ほらで相手を納得させることができるようなプロジェクトには気を付けよう。
  • 対象を「好き」だと感じると、あなたは「リスクは少なく利益は大きい。」と確信する。複雑な決断も実は感情が決めている。認めたがらないかもしれないが、「そのことについて私がどう感じるだろう?」を知っておくと良いかもしれない。
  • 選択をするときは「次善の選択肢」と必ず比較しよう。私達は現状とその選択肢だけを比較してしまいがちだ。面倒くさいかもしれないが、もう一つの比較対象を探すクセをつけよう。
  • 「その説が間違っている」と証明されただけでは、その説はけっして放棄されない。「もっと優れた説」が登場して初めて、誤った説が棄てられる。「もっと優れた説」が登場しない限り、今までの間違っている説が運用され続ける可能性が高い。もし、「その説が間違っている」ことに気づいたなら、まずその説から離れよう。
  • 「平均」は意味を為さない場合がある。突出した一部が他を大きく引き離している分野は「平均」が良い結果を出すことはない。
  • 誰かの悲惨な運命について聞かされたときには、慎重になった方が良い。その背後にある事実や統計的な分布について尋ねるようにしよう。それでもその人の運命に心を動かされないわけにはいかないだろうが、少なくとも正確な状況を把握できるようにはなる。反対に、あなたが人々の心を動かし、注目を集め、目標達成に向けての協力を仰ぎたい場合は、あなたの活動に十分な人間味を加味するようにしよう。統計の数字よりも小説の方が心を動かすことは証明されている。
  • 私達は未来を予測するときに、突出した情報を重視しすぎることが多い。目立つものは重要なものとは限らないことを知っておこう。
  • 性格診断は次のように自分に溶け込むあてのならないもの場合が多い。
  1. 一般的な内容で、どんな人にもあてはまる
  2. 聞こえの良い言葉である
  3. 肯定的な言葉が多い
  4. 確証バイアスが働く
  • 「あなた自身」と「あなたの大事な人」に対しては、大きく期待しよう。反対に株式市場のように「あなたがコントロールできないもの」に対しては期待値を下げたほうが良い。失望から身を守るための最良の方法は、期待を裏切られることを予想しておくことだ。
  • 自分の過ちを認めることは本能的に嫌なこととなっている。本当は自分の間違いに気付いた瞬間に、誤ったものの見方から解放されて一歩前進することができる。歓喜の声を上げても良いことなのだが、あなたは、私達は常に正しいことになっている。
  • 思考が明瞭であれば、発言も単純明快になる。単純明快であることは、長く困難な道のりのスタート地点ではなくゴールなのだ。反対に「無駄話」が多いときは明瞭となっていないことがほとんどだ。いっぱい色々話したくなっている状態の時は何も言わないことが正解かもしれない。
  • 「道具がハンマーしかない者は、どんな問題の中にも釘を見つける。」これはあなたの得意分野の思考モデルをあらゆる問題に対しても使ってしまうことを示している。私たちは、問題の最も重要なポイントを考えようとすると、大抵自分の得意分野から引き出そうとする。だからこそ自分の脳に二、三の道具を追加するように心がけよう。筆者は世界を生物学的な視点からとらえることを学び、複雑なシステムを違った方向から解釈できるようになった。音楽家の友人は、経営学の視点を身につけた。
  • 私たちは確率がはっきりしているものが好きだ。たとえ、当たる確率が低くても確率さえはっきりしていれば実践してしまう場合が多い。しかし確率で算出できる「リスク」よりも算出できない「不確かさ」の方が現実に直面する場合が多い(不確かな領域にある最たる例は、経済だ)。すると、誤って算出されている選択肢を取ってしまうか、不確かな選択肢を避ける行動を起こしてしまいがちになる。曖昧さに耐える習慣をつけよう。
  • 最低限の情報で生活するように心がけよう。決断の質は上昇する。情報を取り入れれば入れるほど、決断の質を下げる場合がある。
  • ニュースの無駄な消費はやめよう。できれば、きっぱりと完全に。そのかわり、出来事の背後関係を詳しく記した長文記事や本を読むことをオススメする。
  • 死の危険は冒さなくていい。とにかく避けたほうがいい。多くの人は言う。「危機を経験して良かったです。今ではすっかり生き方が変わりました。」しかし別に危機を経験しなくても達することができたはずだ。事故、病気や破産を通して新たな気づきがあるということは悲しいことだ。できるならば、危機には遭遇しない方が良いではないか。新しい生き方が有意義に感じられるなら、それは以前からきっと有意義だったのだ。自分が常に正しいと信じたいがために、無理にプラスの要素を見出そうとしているにすぎない。
  • 「ある」ものは「ない」ものよりも重要視される。なぜなら、私達は起きていないことについて考えるのが苦手だからだ。「存在しないもの」は認識できない。ときには「起きていないこと」について考えれば、私たちは今よりずっと満ち足りた気持ちになれるのではないだろうか。
  • 私達は「たったひとつの原因」だけを突き止めようとする。たいがいの大きな問題の原因は、多くの要因が重なった結果として起こることである。犯人はひとりではないのだ。
  • 私達は可能性に住みたがる。選択肢があればできるだけ多くを持っておきたい衝動に駆られてしまう。保留したくなってしまうのだ。なぜなら、選択肢を放棄したことによる「不利益」がはっきりとわからないからだ。しかし、選択肢を持つにはコストがかかるし、選択肢を持つことで不利益が生じる場合もある。戦略を決めたら、ドアを閉めることを学ぼう。

新しい3つの行動目標

  • 課題が終わっていなくでも、それに対処するためのきちんとした「計画」さえ立ててあれば「頭の中を水のように澄み切った状態に保つこと」ができる。問題が解決できていなくても、問題を解決する計画を立てるだけですっきりできる。

⇒不安なことができたら、はっきりと計画を立てるようにしよう。

  • 自分が確信していること以上に納得のいくものはない。しかし、それは危険なことである。自分の内面を見て得られる答えは、間違っている可能性が高いからだ。しかもその考えに共感されないと、あなたは次の3つの反応を必ず取る。
  1. 相手が無知なのだと考える。
  2. 相手は愚かなのだと考える
  3. 相手に悪意があると考える

 ⇒このような愚かな行為をしないためにも、あなたはあなた自身の思考の異端者になろう。自分の考えをどこまで疑問視できるか?がこの思考のワナに陥らないコツだと感じた。

  • 感情も、明晰で合理的な思考も、発生する場所は同じ「脳」だ。感情の方が原始的だが、必ずしも質が劣るとは限らない。それどころか合理的な思考よりも賢明な見解を示すことも多い。体に身についている動作、特に進化の過程で繰り返されている運動能力等にかかわることや、数え切れないほど答えたことのある問い、能力の輪に関する分野のことに対しては、考え込まず直感的な答えを引き出すことにしよう。反対に、進化の過程には存在しなかった複雑な状況、たとえば投資の決断等、は冷静にじっくり考えたほうがよい。この時は「直感」よりも「論理」の方が役に立つ。

⇒今、直感に頼れる分野はなんだろうか?将来、直感で決められるような分野を何にしたいのだろうか?検討する価値アリ。

行動する予定日

2/23(日)・・・今、もしくは将来直感に頼れる分野としたいのはどんなところか?を検討する。

 

 

 最後に著者からの締めのメッセージ。結構好きだったので、自分の言葉でまとめます。

  • 重要な知識は実践を通して得られるものであるが、私達は言葉にできる知識を過大評価してしまう。曖昧なところがなく、言葉は能力を超える場合があるからだ。また著者の考えていることが私達がはっきりとくみ取れていない場合だってある。書かれた文字に畏敬の念を抱くのはやめたほうがいい。さあ、読書はこれくらいにして、あなたも本当に自分のためになる何かを、始めよう。

 ではでは。