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ストア派 哲学入門 成功者 読書感想

2019年の終わりに一度読み切った本なのですが、

内容が重く中々まとめきれなかった本です。

堅すぎる哲学書ではないので、非常に読みやすいです。 

ストア哲学は、

  1. ものの見方:周りの世界をどのように見て、受け止めるか
  2. 行動:何のために、どんな決定を下し、どんな行動をとるか
  3. 意思:自分の力では変えられない物事に、どのように対処すれば曇りのない、納得のいく判断を下すことができるか。そして世界における自分の立ち位置を正しく理解できるか。

 この3点を実学として使えるように落とし込んだ哲学です。非常に面白いのが

  • 哲学なんて生きててなんにも使えないのでは?

というみんなが思う疑問にたいして、

「人間らしく食べ、飲み、着飾り、結婚し、子供をつくり、公事に携わりたまえ。ひどい目に遭っても耐え、身勝手なきょうだいや父親、息子、隣人、伴侶にも辛抱したまえ。そうしたことを通して、哲学者たちから学んだことが本当に身についたことを見せてくれ。」

と。ものの見方を学び、実生活での行動と選択を通して哲学が学ぶに値するのかは人生をかけて確かめてくれと宣言しています。

ストア派の提唱する「善いもの」はシンプルです。知恵、自制、正義、勇気。

皇帝であったマルクス・アウレリウスは人生をかけて、

「単純で、善良で、純粋で、気高く、素朴で、正義の友で、神を敬い、親切で、優しく、自己の義務を立派に果たす人間。」

を目指し、実践しています。その一部を知ることができる良本でした。

ストア派哲学入門 ──成功者が魅了される思考術

ストア派哲学入門 ──成功者が魅了される思考術

 

 

 

既にやっているけど書きたいこと

  • 争いを求めるな。時には必要だが、立派だと言えるのは、正しい理由でその舞台に立っている場合に限る。

 

気づき

なかなか自分の言葉で棚卸できていない言葉は、原文ママで記載しています。言葉力が強くて正直中々取り込めませんでした笑。

  • 何か不快な考えが心に浮かんだら、そいつに向かって「お前はしょせん見せかけのイメージにすぎない。」と宣言しよう。そして自分の力の内にあるか、そうでないかをしっかり吟味しよう。自分の力の外にあるものは、こう言って退けよ。「私には関係ない。」
  • 幾多の戦いを勝ち抜くために必要な資質は、規律・胆力・勇気・クリアな思考・利他の心・自己犠牲。美徳は人生でただ一つ、追い求める価値のあるもの。反対は、臆病・性急・無規律・過信・弱さ・利己心。悪徳はなるべく避けること。
  • 賢人は不可能なことをほとんど望まない。最良と最悪のシナリオを考えている。何が起こりうるかを現実的に考え、第2の道を常に持っておこう。
  • 愚行の定義。同じやり方を繰り返しながら違う結果を願うこと。
  • やるべきことはやれることに変えてしまおう。できるはずだ。
  • 人格とは、自分の人生に責任を持とうとする意志のことである。そして、この人格という泉から自尊心が湧き出てくる。手に入らなかったものや過ぎ去ったものに惑わされず、他人の猿真似はやめ、自身の人生の主人になろう。
  • 他人に迷惑をかけないような生き方をすること、広い心を持って、他者にも同じ自由を認めること。君にはそれができるだろうか?他人の選択が本当に、どうしようもなく気に入らなくても尊重できるだろうか?他人の人生は他人のもので、自分の人生は自分のものだと納得できるだろうか?そして何より、君自身が取り組むべき問題を山ほど抱えており、他人に干渉する暇などないことがわかっているのだろうか。
  • 賢者は無敵である。自身の理性に従って決めた闘いにしか参加しないのだから、当然である。
  • 欲望は不安を生み出す原因となる可能性がある。欲望は願い、もしくは恐れである。恐れを感じてしまったときは後ろに潜む欲望が自分の手の内の中にあるものかを確認しよう。
  • 打ちのめされた人はいかに心づもりをしていなかったかをさらけ出している。思いがけない不慮の事態についても前もって危険があることをじっくり考えておけば、ショックが少なくなる。
  • 他人に不快を感じるのであれば、親切に直してやりどこが間違っているかを教えよう。それができないのであれば自分が悪いと考えよう。何をしてもダメだったのならいっそ放っておこう。しょうがない。
  • 哲学の目的は人生の諸問題を、理論的にではなく実際的に解く手伝いをすることにある。哲学の材料は私たち自身の生活、生きる技を身につける方法である。哲学を学んでも、自分の外部にあるものを得られる保証はない。それは哲学の範疇を超えている。あくまで、内部にあるものをどう扱うか?を学ぶことだ。
  • 誰かを説得して態度ややり方を変えさせたいと思ったら、相手の利益に訴えることが有効。「~はよくない。」聞き流されてしまうが、「やり方を変えるのが何より君のためになる。」となると話が変わってくるはずだ。自分に対してもこの方法で変えてみよう。
  • 私たちの真の自由は理性的な行動だ。
  • 「お前の頭の鋭さに誰も感心してくれないのか?さもあろう。だがお前には、ほかにもたくさんの美質があるではないか。生まれつき持っていないなどと言い訳できぬ美質が。ならばその美質を自分のちからで見せてみよ。すなわち、誠実さ、威厳、忍耐、慎み深さ、充足、節度、親切、自由、粘り強さ、噂話の回避である。」・・・これで自分を戒めたのはかっこよすぎる。

朝の儀式で問うべき質問集(これ難しくない・・・?)

  • 情念から解放されるために、自分に欠けているものは?
  • 心が平静であるためには?
  • 自分は何者か?単なる肉体か、財産か、名声か?そのどれでもあるまい。では、何か?理性的な存在だ。ならば、自分に要求されているものは?内省することだ。
  • 心の安らぎから自分はどのように離れてしまったのか?
  • 自分は何をしたのか、薄情で、冷淡で、反社会的なことを?そうした行為において、自分に足りないものは何だったのか?

新しい3つ5つの行動目標

今回はルール違反になりますが、5つにします。絞り込んでコレです。方針に組み入れたい内容が多すぎる。

  • 人生で為すべきことは2つしかない。善い人間になることと、大好きなことに取り組むこと。それ以外のことは全部、時間と才能の無駄遣いだ。道から外れず、有害な衝動を避け、外部の圧力に屈しないこと。「自分にしかできないことは何か?この世界で自分に与えられた限りある時間を、最も有効に使う道とは何か?」を問いかけよう。 

今日の自分にしかできないことは何か?を問いかけよう。友人との団らんか?婚活か?投資か?それともその事象から起こる自分の内面の制御、観察か?

  • 人間は3つのものから成り立っている。肉体、息、そして精神。最初のうちの2つは借り物だが3つめ真に私たちのものだ。

自分の理性以外は全て借り物であることを認識しよう。コロナウイルスにかかってしまっても自分の理性だけは、ものの見方だけは奪われることはない。しかし、それ以外のものは全て奪われる可能性があることを知っておこう。

  • 内面を見つめること。批判的に分析する、偏見や思い込み、世間の常識にとらわれずに、自分で決断を下せば理性的な人間のしるしとなる。

的外れな情報であふれ返る世界にあっては、明確さは力だ。明確さを持つためにはこの方法を実践するしかない。

  • 行動することに幸せを感じよう。行動の結果を求めるな。演技することを愛し、全力で最高の演技をしていれば、いつも仕事に満足感を覚える。同じように自分の行動から喜びを引き出せるはず。行動の結果を気にすることより正しい行動をしよう。人間の喜びは、人間本来の務めを果たすことにある。それは、他の人間に対して、親切にふるまうこと、感覚にかき乱されるのを蔑視すること。信頼できる心像を見極めること。自然の秩序とそれに従って、生じるすべての事柄を注意深く観察すること。

準白菊ほたる理論。リスクはあるかもしれない。しかし失敗はない。

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  • 「老人が、あるいは老境が見えてきた人が、ノートに書き留めた知識しか持たないのは恥ずべきことだ。それで君はどう思うのか?いつまで他人の主張に従うつもりかね?自主性を発揮して、じぶんの意見をー後生のものがノートに書き留めたくなるようなものをー述べたまえ」・・・私達だって私たちなりの知恵を蓄えてきた。それをもとに自分の意見を表明しよう。ずっと後まで語り継がれるようなことを見せるのだ。言葉であるいは行動で。

⇒ずっと後まで語り継がれるような自分の意見を表明するには、他人の主張・偏見に捕らわれていないかを判別したい。本当に自分の意見なのか?ひょっとすると、自分が創造したものと勝手に思ってしまっているだけではないのか?考えのルーツ・偏見を捕らえておきたいと思いました。

行動する予定日

全て今から行動できることです。濃く内面を見つめる時間を取ろうかな。次の休日、

2/23(日)・・・自分の内面における意見・偏見を表明

 できるように行動しようと思います。

 

ではでは。

 

ストア派哲学入門 ──成功者が魅了される思考術

ストア派哲学入門 ──成功者が魅了される思考術