think clearly 読書感想
お疲れ様です。
今年一番の良書に出会いました。think clearly!
Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
- 作者: ロルフ・ドベリ,安原実津
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2019/04/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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良い人生はわからない。が、悪い人生はわかる。ストレス・悩みを引き起こすような考え方を避け、心を充実させる思考方法を学ぶための本です。様々な思考方法(全52個)が本の中で紹介されています。
今回はこの本の中で特に使えそうな考え方を絞って紹介と初めて読んだ感想を書きます。
90%は無駄である。
「自分の考えていること含めて世界は90%無駄である。しかし、10%をしっかり捕まえよう。」
という考え方です。
この考え方を知ったときは体中に電流が流れたような感覚でした。今、生きている時間の中で本当に無駄じゃないのは10%だけ。それ以外はどんなに頑張っても全て無駄が出てしまうものということです。この考え方は、本当に気持ちを上にしてくれます。
無駄な時間を過ごしたなあと感じても、そもそも90%は無駄になってしまうもの!
自分(相手)の感情が粗ぶっているときの時間も90%無駄な時間の中にあるものだから気にしなくて良いもの!
それよりも重要な10%の瞬間を感じたとき、本気で取り組めるような準備をしておきましょう。
3つの輪、能力の輪、尊厳の輪、運命の輪
人生を上向かせるためには3つの輪の中にいつ必要があります。
- 能力の輪
- 尊厳の輪
- 運命の輪
です。この輪の中に入れば良いです。 どのようにすれば上手く輪を作っていけるかを簡単にまとめます。
能力の輪は広げすぎない
能力の輪は、内側にあるものはとてもよく理解できること。外側にあるものは、理解できないものとして作り上げられた自分の能力値のイメージです。一見、輪が広ければ広いほど、やれることが多いため良いものと考えられそうですが、実は違います。
なんでもできることは石器時代に求められていました。多才でなければ生き残れなかったからです。特定分野だけでなく多才であろうとするのは、石器時代の遺伝子が生きているため、自然な行為です。しかし、今現代で求められているのは真逆です。逆に、自分にしかできない能力を作る、狭い能力の輪を作り上げることが大切です。そして、境目をしっかり認識して、自分の得意な領域のなかに留まり続けることが重要です。
非常に難しく感じるかもしれませんが、広い能力の輪で実現しようとすると、更に難易度が高いということを覚えておきましょう。
尊厳の輪も広げすぎない
尊厳の輪という言葉はイメージしやすい言葉で言うと、ポリシー、信条です。
これだけは譲れない!というものが、あなたにもあるはずです。どんなときでも、どれだけお金を積まれても、その輪の中にあるものは変えてはいけません。例えば、命、健康です。自分の中の判断基準に芯を持たせるという言葉で置き換えられるかもしれません。その判断基準の中で曖昧な境界をはっきりさせることが重要です。あれもこれも譲れなくなってしまうと、守りづらくなってしまいます。なので、なるべく小さく。それでも強固に作っていきましょう。
運命の輪は受け入れる準備をする
運命を信じていますでしょうか?
昨今の私達は、運命に打ち勝つことを夢見ています。いつ来るかわからない大災害、病気や交通事故。そういったものをよく「システムの機能不全」として捉え、次はこうすれば起こらないようにできるはずと対策しています。
対策自体は素晴らしいことです。しかし、その対策が失敗してしまったとき、どうしようもない打撃を受けてしまいます(例えば、株式の大暴落)。
したがって、どんな予想もできなかった運命が突如来たとしても受け入れる考え方をしましょう。たとえ、小さな成功を積み重ねたとしても、運命によってすべて奪われる可能性があるのだと。あなたの健康も、社会的地位も、命さえも。
人生は静かな方向を目指そう
人間は、短期間に状況が一気に変わる展開を望んでしまうようです。ピークエンドの法則というものがあり、長いけどちょっと辛い時間よりも短いけど辛すぎる時間の方がよく記憶に残るのと同じ原理です。長期投資に心が躍らないのも仕方ないのです。
白菊ほたる理論(心の引き算)をうまく使おう
一番の不幸は、今ある幸せに気付かないことかもしれません。心の引き算を若干13才で完全に会得している白菊ほたるさんの素晴らしい理論をもとに、小さなことでも日ごろの幸せを感じるようにしましょう。
注意と時間とお金は同列に考えよう。
注意力は今や時間とお金に匹敵する大事な資産です。知らぬ間にたくさん削られていることをまずは認識すること。そして、意見を持たない勇気を持つこと。
私達は難しい質問(特に社会的)の回答が求められた際、とっさに応えようとする気持ちがでてきます。しかし、専門性を持っていない私達が答えようとすると、社会の常識にとらわれている自分の意見ではないものになってしまいます。もしくは、好きか嫌いかで答えてしまいます。
本来、意見というものは反対意見がないということはありえません。反論の余地がないということは抽象度を上げすぎて不明瞭になっている。反対意見が必ずあるものこそが意見だと著者は言っています。
そのような意見を述べられるよう、注意力を使う領域にはしっかり使う。逆に使わない部分に関しては、はっきり「わからない」ことを良しとするように心がけましょう。
最初読んだ時の感想
3つにとてもではないけれど、要点を絞り切れない!!というのが最初の感想です。
マーカーが止まらず、読み進めるのが大変でした。すぐに実生活で行動に使えそうなレベルで思考方法を説明してくれているため、読めば読むほど、考え方がクリアになります。
いろんな本を読んできましたが、一番わかりやすく、読みやすい。
この通りの考え方や生き方をすれば、人生が上向いていくと確信に近い形で信頼できる良本でした。
いずれ、要点を絞り切れずにあふれ出た項目も全て紹介できるように読み込んでいきたいと考えています。
少しでも気になったら、読んでみることをオススメします。
ではでは。
Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
- 作者: ロルフ・ドベリ,安原実津
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2019/04/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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