それでも学ぶことを辞められなかったヒトのために【独学大全 感想】
独学については、これから先も学びたい。
この本は、独学のつらさと向き合いたくない私達の無知と仕様を体系的にまとめています。学ぶことなんてしたくもないし、できれば楽をして生きたい。それでも、学ぶことを辞められなかったヒトのために、賢くなり続けるために必要な知恵を提供します。
何かを学びたいけれど、いつも頓挫してしまうような経験をもっている全てのヒトにおすすめします。
本の書き方・構成・内容がけっこう独特なので、序文を読んで面白そうだと思ったら是非最後まで読んでください。
この記事では、私が実践したいと思った部分を抜粋します。
①とにかく続く仕様にすること
独学はあらゆる誘惑に勝った先に確保できた時間を使って、ようやくできる学びです。
学ぶこと自体がそもそも生存に直結しない優先順位の低いものであることから、優先順位を意図的に上げる環境や仕様を知らなければ、続けることは困難です。
本書では、まずはとにかく始めることに加え、知っている内容があるところを含めた内容が入っている教材から始めることを勧めています。
これならなんとなくでも知っているラインから学び始めれば、最初のステップを始めることができます。
他にも、独学のためには欠かせない時間の確保のコツが書かれていたりと学び続けることに対する対処法をまとめていますが、効率化ではなく取り掛かることを強調しています。独学の敵は効率よく学べないよりも、先延ばししてしまう悪癖です。
どのようにするべき<how to do>かよりも、何をすべきか<what to do>の方が根本的であり、効果が大きく、優先順位が高いからだ。
私がこれから実践してみようと考えているのは、Togglを利用した行動記録です。
なんとなくGoogleカレンダーでも記録を付けていたのですが、このツールでは更に何にどれだけの時間が搾取されているのかがグラフでわかります。
そこから私が何を学びたいのかを強化するきっかけを深めるように実践します。
②モヤモヤの中から続ける理由と知りたいことを見つける
何を学びたいかが明確である人は良いですが、何を学べば良いのかわからない人のためにページで見つけたコツです。
そもそも私達がある程度、明確にできるのは学びたいきっかけだけです。
学び始めると、もっと他に学びたいものがでてきたり、アテが外れることも良くあります。アテが外れたとわかるのも、学び始めた結果として知識がついたからであり、モヤモヤの状態で独学は進めていかなければならないものであります。
そうして動いては引き返し、知識や気づきを得ながら動き回ることで、自分がやりたいこと、そして知りたいことが形になっていく。こうして人は学びの中に飛び込むことになる。
- これ知りたいかもしれない!と新しく何か学びたいものを探す時間を確保する。
- モヤモヤと知りたそうなことや、興味が湧いてきたキーワードを確保する。
- アテが外れることが当たり前だと考える。
以上の3つの考え方をして、知りたいことを探そうと考えました。
③点の読書から線の読書へとつなげる
今、現在の本の選び方としては、なんとなく書店に行って良さだなーと思った経済・思想・ライフハックあたりの本を買っているのですが、この本では今まで知らなかった全く異なるアプローチをかけた本の探し方を取り上げています。
古典を読むのはそもそも、現代を生きるあなたのために作られた本ではないから大変だとかまずは事典で興味がある言葉を探すことなど等。
若干わからなくてハードルが高そうだったので、私はひとまず取り組みやすそうな
「点の読書から線の読書」へに挑戦します。
やり方は、引用マトリクスを使用。自分が今まで気に入っている本の中から引用されていたり、本の中で更に紹介されている本に挑戦します。
例えばですが、「時間術大全」からの推奨本として自分が勉強中のストア哲学の入門として紹介されている「良き人生について」を読む。
⇒関連がある箇所についてまとめ、良き人生が参考にした文章と他の入門書で取り上げている文章と繋がっているものがないかを調べる。
ちなみに一般向けの百科事典の内容は本来であれば、私達知っているべきことが書いてあります。その気になれば、知ることができる知識、すなわち<可能性としての知識>
であるとのこと。なるほどなあ。。実際、詳しくはほとんど知らない自信がある笑。
まとめ
これから実践したいことをざっくりまとめます。
- Togglを利用して行動記録をジャンルごとにグラフでまとめ、自分に合うとにかく続く仕様を解明する
- モヤモヤと向き合う時間を作る。行動のきっかけはどこかに記録する
- 引用マトリクスを利用して、引用されている文献を調べ、線の読書に広げる。
少しでも参考になれば幸いです。
ではでは。